火曜日, 12月 4th, 2018

被災場所は勤務先のオフィスがある東京都品川区です。仕事中で、席に座ってパソコンに向かってメールの確認をしていました。読んでいたメールがショックな内容だったので、めまいで画面が揺れたのかと思いました。あまりの大きなゆれで、座っていられませんでした。災害用のヘルメットがあったのでかぶり、皆机の下にもぐりました。避難訓練の時しか使わないヘルメットで、訓練のときは、ダサいとか汚いとか言って、みんなかぶるのを嫌がるのですが、この時ばかりは争うようにみんなヘルメットをかぶりました。激しいゆれで、カエルのようになって、床にへばりついていました。女子社員の中には泣き出す人もいて、課長がハグしていました。平時ならセクハラですが、そんな場合じゃなかったです。

 

会社のサーバーがダウンして、個人用のパソコンが全く使えなくなりました。パソコンはローカルにハードディスクがなくて、サーバーにアクセスしないと使えないタイプでした。個人用の電話のパソコンに取り付けるタイプのIPフォンだったため、使えません。使えるのは、共用の普通のパソコンが1台、普通の電話が数台しかありません。他拠点に電話しようと思っても、アドレス帳が個人PCの中にあるので、内線番号がわからず電話できません。普段アドレス帳に頼っているので、誰も番号を覚えていないし、手帳に控えてもいませんでした。共用のパソコン1台で社内電話帳を検索して、やっと電話できました。

また、携帯電話は混雑のため、まったく使えませんでした。電車は止まり、バスもタクシーも大混雑で、帰宅は絶望的でした。近所にはビジネスホテルもありましたが、すでに満室で取れませんでした。みんな会社に泊まり、翌日帰宅しました。

災害用に個人の机の下にヘルメットが常備されていましたが、古いビルなので天井が落ちそうだったので、かぶると大変安心できました。家に徒歩で帰宅する方には、スマホがある人はグーグルでルートマップを表示して、どのルートで帰れるか検索しました。用意が良い人は、自分でマップを持っていました。女性はストッキングと革靴だとキツイので、コンビニでソックスを購入していました。この体験から、スニーカーをロッカーに入れておくようにしています。

帰宅困難になり会社に泊まったのですが、毛布や水が備蓄してあり、食堂の方がおにぎりを作ってくれたので、良かったです。総務の方の指示があり、部の代表者が取りに行き配布して、みんなで落ち着いて行動できました。会議室をひとつ女子専用にして、みんなで休んだのも良かったです。他の会社では、総務の方が女子専用の宿泊室を作ってくれたそうです。
翌日は、始発から電車が再開しました。再開のニュースが出ると、みんなで情報を共有して、始発が動いた人から帰宅しました。ニュースはスマホの各鉄道会社のサイトをチェックしたようです。

拠点によって防災対策にばらつきがありました。大きなビルだと消防署から義務づけがあるため真面目にやっているのですが、比較的小さなビルだと、避難訓練もゆるくて参加できる人がやるという感じでイザというとき、どうしていいかわからない状態でした。私もそのビルに移動してから、避難訓練に参加したことが一度もなく、避難場所を良く知りませんでした。震災後は、避難訓練が基本全員参加になり、本番さながらの真剣なものになりました。実際に逃げてみると避難経路も避難場所も頭に入り、大変よかったと思います。また、全員で避難することで見えてくる問題点も認識できました。障害やケガのある方の避難や、トイレなど席外しで行方不明になったらどうするかなど、解決できない課題もありましたが、みんなで課題を共有できてよかったと思います。